たぶん、優衣が先に俺のことを好きになってくれて。 映画とか、水族館とか、いろんなところに二人で行くうちに、俺も優衣のことが好きになっていった。 屈託ない笑顔とか、 ちょっと天然なところとか、 どうでもいいと思えることにさえ一喜一憂して、いつも周りを明るく変える。 「ねー、みて、海! この服かわいくない?」 「あ、優衣、似合いそう!」 今日は二人で近くのショッピングモールに来ている。