花君*あの日の恋*


ちなみに私の名前は佐藤花。

一般的な名前だからかかぶり率が高い。

だけど、この名前、他の人より気に入っている。

『はい、花。』

『・・・かわいいー、お花ぁ?』

『そうだよ。お花の指輪。』

『お花、可愛い!お花、大好き!!』

『うん。そうだね。私も大好きだよ・・・花。』

もう今はいないお母さんとの思い出。

「花ちゃん!チャイムなる!」

気がつけば学校に来ていた。

「あ、ほんとだ。行こう!!」

私は癒亜の手を取り、学校に向かった。