キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

「信頼関係が写真からも伝わるってすげぇことだよな」

「えっ?」

「この写真からすっごい伝わってくる。坂本さんとコタロウがお互いに信頼しあってるって。やっぱりさ、言葉の通じない人間とペットの間で信頼関係を築くのって大変だけど、それでも築いていかないといけないんだよな。自然にできるのが一番だろうけど、そんなに簡単にいくものでもないし」

「……ですね」


先生の言っている意味がすごく理解できて、私は頷く。

コタロウと言葉が通じればいいのに、って思ったことは何度もあった。

ほんの少しずつだけど、こう思ってるのかな?とわかるようになってはきてると思うけど、わからないことが多いのは変わりないし、それが正しいのかどうかも私には一生わからないことで。

コタロウと生活を始めた最初のうちは、コタロウがそばに寄って来てくれても何をしてほしいのかなんて全くわからなかった。

ご飯なのか、遊んでほしいのか、もっと別のことなのか。


「やっぱり坂本さんも大変だった?」

「はい。この部屋に慣れてもらうのも、トイレとか爪とぎの場所を覚えてもらうのも、こんなに大変なの!?って思ってました。最初のうちはコタロウにストレスになっちゃってたのか、たまにお腹も壊しちゃったりして。いろいろ慣れてくれるまでは大変なこともありましたけど、あ、もちろん私が慣れるまでも。今となっては元気に快適に過ごしてくれてるみたいだし、投げ出さなくて良かったなって思います。コタが元気で快適に過ごしてくれるためなら、私はコタがいてくれる限り何でもします。……って、本当に信頼関係を築けてると思ってるのは私だけかもしれないんですけど」

「大丈夫だよ。この前も言ったけどさ、あんな風に寝てるコタロウ見たら坂本さんのことを安心しきってるんだって思うし、信頼関係も築けてるって傍から見ててもわかるから」

「……良かった」


私はほっと胸を撫で下ろす。

当人同士が向き合っているだけではわからないことが、この生活には多いから。