今日はあたたかいし冷たいお茶でいいかな、とグラスに入れ、先生のいるリビングに持っていく。
私は床の上に置いてあるクッションに膝をつき、グラスをローテーブルの上に差し出す。
「どうぞ」
「あ、気遣わせてごめん。ありがとう」
「いえ。あ、かわいいでしょ?コタロウ」
「うん。もう、すっげぇかわいい!どれもかわいいけど、一番やられたのはコレかな」
先生はソファから下り、床にあぐらを組んで座りながらぱらぱらとアルバムを捲り、あるページを開いた。
そのページにはかわいい表情で写るコタロウと……恥ずかしすぎるくらい満面の笑みを浮かべた私の顔が写っていた。
自分の写真なんて入れてたっけ!?と恥ずかしくなって、写真に写る自分の顔をばっと手で隠す。
「え、何で隠すの」
「や、コタロウだけでいいかなって!あははっ」
「ふたりのツーショットがいいんじゃん。手、どけて」
「えっ、いや、でもっ」
「はい、どけてー」
「っ!」
その瞬間、先生の手が私に触れた。
そのあたたかさにぱっと私は手を引っ込めてしまうけど、先生は何も気にする様子はなく、写真を見ながら「何かこれ、すっげぇいい」と言っていた。
先生の触れたところが熱を持っている気がして、体中が熱くなっていく感覚に襲われる。
いや、きっと実際に熱くなっているんだ。
この体中に広がっていく熱をどうにかしたくて、私はグラスを手に取り冷えたお茶をくいっと飲んだ。

