キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

「……先生」

「ん?」

「えっと……うち、来ますか?」

「!」

「あっ、病院に行く前にコタロウ遊びたそうにしてたのに置いて出てきちゃったんです!だから、きっとたくさん遊んでもらいたいと思うから。……無理、ですか?」


私は先生の視線を感じながら、ドキドキと答えを待つ。

いつものように笑顔を浮かべて『行く!』と言ってもらえると期待して。

でも、先生は少し寂しそうな表情を浮かべて、笑った。


「んー、コタロウには会いたいんだけど、すぐに行けないしやめとくよ」

「!あ、そう、なんですね。お忙しいのに誘っちゃってごめんなさい」

「何で謝るの。あ、別に迷惑とかじゃなくて。むしろ嬉しいし、ほんとは行きたいけど……気分的に仕事帰りにそのままコタロウに触れるのはちょっと抵抗あるんだよな。どうせなら思う存分遊びたいから」


「衛生管理はちゃんとしてるし触れても問題はないはずだけど、何となくな」と先生は笑う。

断られたことにちょっと落ち込んでしまったけど、その言葉に、コタロウに何か病気が移ったら悪いと思ってくれてるんだと私は気付いた。

確かに動物病院に行った後はキャリーバッグを除菌したりはするけど、そこまで気にしたことはなかった。

でも、先生はいろんな動物に触れるからこそ、そこまで可能性を考えてくれてるんだ。

先生はいつだって真剣に仕事と動物と向き合って触れ合っているんだと改めて思う。

それなら余計に、コタロウと遊んで楽しんでもらいたい、と私は思ってしまった。