キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

獣医の顔をした先生、そして、今目の前にいる先生。

そのギャップに騙されたとは思ってしまったけど、こうやって話してみて以前よりも数倍親しみやすくなったのは確かだし、私はこっちの虎谷先生の方が自然だと思うし話しやすくて好きだ。

異性を部屋に入れているというのにすごく安心できる空気感を先生は持っていると思うし。

……って、私、また何考えてるんだろう。

こんなの、まるで先生に心を惹かれていっているみたいじゃない。

先生はコタロウの担当医というだけなのに。


「ギャップと言えば、坂本さんもそうだよな」

「えっ?……そうですか?いつも同じだと思いますけど」

「最初はおとなしそうだと思ってたけど、話してみたら印象が変わった。あんなに笑い上戸だったとはな。しかも結構しゃべるし。くくっ」

「……何か、あまり良くない印象の変わり方のような気がするのは気のせいですか?暗に“落ち着きがない”、“うるさくしゃべる”って言われてるような気がするんですけど……」

「そんなこと。話しやすいって意味だよ。素直に受け取れって」

「!」


そう言ってニコリと笑う虎谷先生は、冗談を言っているような表情でも、からかっているような表情でもなかった。

もしかしたら社交辞令なのかもしれないけど……それでも信じたい言葉だなと思った。

そして、私もぽろっと本音を口に出してしまう。