キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

ベランダに出ちゃったのかなと私はご飯の入ったお皿を持ったまま、ベランダの窓を開け放ちベランダを覗く。


「コタロウ?あ、いたいた」


お隣に行けないようにするために置いているオシャレレンガのところで、おもちゃをくわえて遊んでいるコタロウの姿が目に入る。

しっぽがぶんぶんと左右に揺れているのは、遊びに夢中になっている証拠だ。

そんなコタロウからは私の呼びかけへの返事や反応は何もなかった。

マイペースなコタロウは、これは普通のことで。

今はご飯よりも遊びたい気分なのだろう。

私はコタロウが遊び飽きるのを待つことにした。

きっと、1時間もすればお腹がすいて、家の中に入ってくるはずだ。

私は部屋の中に入って持っていたご飯をクッションの横に置き、その間に朝食でも食べて洗濯や掃除をしてしまおうと決めた。




「はぁ~しばし休憩~」


洗濯と床掃除を終えた私は背伸びをしながら、コタロウはどうしてるかなとベランダを覗き込む。

コタロウはまだしっぽを振りながらおもちゃで遊んでいて、まだ部屋に入ってくる気配はなさそうだった。

もう少し遊ばせておこうと、私はコタロウ用のクッションの隣に自分のクッションを置いて少し休みながら、1年前のことを思い出していた。

……コタロウと出逢ったあの春の日のことを。