「みーこ」
「!」
樹さんの腕が私の肩を抱き、その手が私の頭を樹さんの方に寄せた。
私は少し驚きつつも、樹さんに身を任せる。
樹さんの体温がすごくあったかくてホッとする……。
そこにあるのは、間違いなく“安心感”だ。
「流されてるわけじゃないんだけどさ」
「……はい」
「うん……」
ぽつりと頷いたまま樹さんが黙ってしまったから、私は樹さんに寄り掛かっていた頭を持ち上げて樹さんの顔を見上げて、名前を呼ぶ。
「……樹さん?どうかしました?」
「……うん」
「?」
「……これからなんだけど」
「これから、ですか?」
「うん……」
またもやぽつりと頷いたまま樹さんは黙ってしまう。
私はさすがに樹さんの様子がおかしいと気付き、樹さんの腕の中から抜け出した。
そして樹さんのことを見ると、俯いていた樹さんが私の方を向いた。
その目は真っ直ぐと私を見ていて、その視線に私の心臓がどきどきと速くなっていくのを感じる。
目を離せずに見ていると、樹さんが口をゆっくりと開いた。

