「伊野さん。マサコちゃんはどうしますか?伊野さんも一緒に病院でついていてあげたいだろうし、しばらく家開けることになりますよね?」
「あー、そうでした。ちょっと離れてるんですけど実家に預けようと思ってたんですよね。病院に連れて行ってもらった後、旦那にマサコを預けに連れて行ってもらうようにお願いしようと思います」
「伊野さんとマサコちゃんが良かったらですけど……預かりましょうか?と言っても、俺にはなついてくれていないので、みーこに主に見てもらうことになりますけど。マサコちゃんは他の家に行っても大丈夫ですか?」
「へ、樹さん?」
突然の樹さんの提案に、私はきょとんとしてしまう。
樹さんのことを見上げると、樹さんからも私に向かって目線が落ちてきた。
「いや、俺にはなついてくれてないけどネコの扱いとか様子を見ることには慣れてるし、みーこはマサコちゃんに信頼されてるから、俺ら二人でなら預かれるだろ?」
「……まぁ、そうですけど」
「じゃあ、お願いしてもいいですか?マサコ、動物病院以外の場所はすぐ慣れちゃうので大丈夫だと思いますし。美夜子とセンセイがみてくれるの、すごく助かります!お願いします」
「じゃあそうしましょう」
私もマサコちゃんを預かるのは全然構わないけど……璃世の目が一瞬、きらっと光ったような気がしたのは気のせいだろうか?
……学生の時によく、悪巧みを考えていた時の目と同じ……?
少し違和感を覚えてしまって首を小さく傾げた時、電話を終えたらしい伊野局長が戻ってきた。

