「……マジか……?ショック……っ」
「い、樹さん、あの」
一方、樹さんはと言うと、マサコちゃんにフラれたことが相当なショックだったらしく、呆然と局長とマサコちゃんが遊んでいる光景を見ている。
「あんなに避けられるのは初めてだ……」
ものすごくショックを受けている様子が私にも伝わってきて、何も声を掛けられずにいると、下からにゃおという声が聞こえてきた。
ふと見ると、樹さんの足に絡みつくようにして歩くコタロウがいた。
「コタ!慰めにきてくれたんだな!」
樹さんは満面の笑みを浮かべて、コタロウのことを抱え上げて、さっき局長がやっていたのと同じようにコタロウに頬をすりすりとすり寄せる。
コタロウはというと、ちょっぴり迷惑そうな表情をしていた。
そんな“ネコ溺愛男子”二人を横目に、私と璃世は顔を見合わせて、くすりと笑ってしまった。
「俺はコタロウと仲良くなりたい。虎谷くんはマサコと仲良くなりたい。……これは同盟を組むしかないと思いませんか?」と伊野局長に提案された樹さんは、即答でYESと答えた。
そして、今、4人(?)で何やかんやと仲良くなろうと頑張っている。
私と璃世はその光景を遠目に見ながら、リビングにあるテーブルでおしゃべりをしていた。

