キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 



出してもらった紅茶を飲みながら他愛のない雑談を1時間程した頃、伊野局長がすっと立ち上がり、「コタロウに挨拶してくる」と緊張した面持ちで呟いた。

コタロウはマサコちゃんがよく使っているというクッションの上にちょこんと座って、おもちゃで黙々とひとり遊んでいる。

そこに局長が近付くと、コタロウはびくっと立ち上がり、威嚇し始めた。

それでも、どうしてもコタロウと仲良くしたいらしい伊野局長は威嚇するコタロウに対して必死に「コタロウ、怖くないから遊ぼう」と言っている。


「あ、センセイ。良かったらマサコに会いますか?」

「マサコちゃん、美人ネコちゃんなんですよ~」

「あ、じゃあ、ぜひ」


人様の飼い猫だからか、樹さんは少し遠慮しがちに答える。

でも、きっと心の中では「早くマサコちゃんに会いたい!」と思っているんだろうなと気付けば、つい顔が緩みそうになってしまう。

局長とコタロウとの微笑ましい(?)光景をくすくすと笑って横目で見ながら、璃世に促されて私と樹さんが璃世の飼い猫であるマサコちゃんに会いに行った。


「マサコー。おいで」


璃世がマサコちゃんの名前を呼ぶと、マサコちゃんは璃世の足元に寄ってきた後、ふと私の顔を見上げじっと私のことを見て挨拶をしてくれる。

さすが母子だけあって、その大きなクリクリとした目がコタロウそっくりだ。


「マサコちゃん、こんにちは~」


私がマサコちゃんの顎を撫でてあげると、ゴロゴロと気持ち良さそうな表情を見せてくれた。


「ほら樹さん、マサコちゃんすごくかわいいでしょう?ママが美人だから、コタもかわいいんだと思うんですよね~」


私がマサコちゃんを抱きかかえて、樹さんの方にマサコちゃんの顔を向けると、樹さんの目がキランと光った気がした。

おぉ、ロックオンした!