キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

その時ふと、樹さんが目をゆっくりと開けた。


「……ん、あれ。みーこ?」

「あっ、樹さん」

「あー、ごめん。寝てた」


そう言いながら、こしこしと目をこする樹さんの姿がすごくかわいくて、きゅんとしてしまう。


「いえ。お疲れですね」

「んー、コタ見てたら急に眠気が襲ってきてさー。すごく気持ち良さそうに寝てるから」

「それ、わかります。私もよく同じことしちゃいますから。コタって、人を眠りに誘うのが得意なんですよね」

「うん、ほんとその通りだな」


腕を上に上げて「んーっ」と気持ち良さそうに背伸びをしてあくびをする樹さんを横目に、私はコタロウに目線を移す。

コタロウはぺろっと舌を出したまま寝ていて、その口元がかわいくて私の胸をきゅんとさせた。

コタロウはいつでもどんな時でも私を癒してくれるから、自然と笑顔になれる。

かわいいな~と見ていると。


「みーこ」

「はい、って、えっ?」


樹さんの呼び掛けに答えて振り向くと、至近距離に樹さんの顔があって私は驚いてしまう。

私がコタロウに見とれている間に、いつの間にか樹さんが私に触れるくらいの距離に来ていたのだ。

樹さんは意地悪だけど魅惑的な笑みを浮かべて、「しーっ」と人差し指を唇に当てていて……その表情は私を誘う。


「静かにして?コタが起きるだろ?」

「ん……っ」


私の唇を食べるようにして、樹さんの唇が触れてくる。

啄ばむようにされていたかと思えば、私が空気を求めて唇を開いてしまうとそこから樹さんのぬくもりが入ってきて。

何度唇を重ねても私の心臓は毎回どきどきと鼓動が速くなってしまう。

私の中をゆったりと動き回る樹さんの熱が気持ち良くて、何もかも忘れて溺れてしまいそうになる。

……もっともっと樹さんに触れたくなる。

もっと、樹さんに近付きたい。

……離れたくない。