「……本当に先生のこと、信じてもいいんですよね?」
「信じてほしい」
「本当に……浮気とか二股とかじゃないんですよね?」
「当たり前だろ?」
「本当に……裏切らないって約束してくれますか?」
「絶対に裏切らない」
「本当に……」
私は虎谷先生の顔をゆっくりと見上げる。
そして目に映ったのは……先生の真剣な表情だった。
嘘をついている顔じゃない、信じたい、と思った。
そう思ってしまえば、自然と言葉が出てきた。
「……好きです。私だって……先生のことが好き、ひゃ……っ!?」
絡んでいた手をぐいっと引かれ、虎谷先生が私を抱きしめた。
さっきよりも強く、私の全部を包み込むように。
私の耳元で、低くて、でも優しくて甘い声が響いた。
「俺も、好き」
「~~っ!」
やっと素直な気持ちで聞けた言葉が嬉しくて仕方なくて、私は虎谷先生の背中に腕を回してぎゅうっと抱きついた。
好きって気持ちをもっともっと伝えたくて。
それに応えてくれるように虎谷先生の腕にも力がこもり、これは夢じゃないんだと思えた。
「好き……っ」
……もういい。
今はこのぬくもりに触れられるだけで十分だ。
……私はただ、先生のことが好きなんだから。
誰に何を言われようと、私は先生のことをただ信じればいいんだ。

