キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

そう気付けばすごく悔しくなって、私の身体に触れている先生の腕を力任せに振り払った。


「離して!」

「!ちょっと待った!からかってなんかないし!本気だって!」

「そうやってからかうの、やめてください……!コタロウに会わせなかったからって、そんなこと言うなんて酷いです!」


「好き」という言葉を使ってくるなんて、たちが悪すぎる。

いくらなんでもそれは許せないよ。

虎谷先生が相手だからこそ、余計に!


「からかうわけないだろ!?本当に俺は坂本さんのことが好きなんだから!冗談なんかで女に好きなんて言うわけないし!」

「っ!変なこと言わないでください!虎谷先生には素敵な彼女がいるじゃないですかっ!何でそんな大切な言葉を彼女以外に簡単に言えるんですか……っ!?」

「は?彼女?何言ってんの?」


虎谷先生は眉間に皺を寄せて、何のことだという表情を浮かべる。

そんなどこまでもしらばっくれようとする先生にイラッとして、私はここが外だということも忘れて叫んでしまっていた。


「西岡さんがいるのに……っ、あんなに素敵であんなに先生のことを想ってくれてる彼女がいるのに、他の女に軽々しく“好き”なんて言葉を言うなんて……最低ですっ!」

「ちょ、待った……何、それ」

「まだしらばっくれるんですかっ?前、西岡さんから聞いたんです。虎谷先生と付き合ってるって!それに、この前二人が腕組んで仲良さそうに歩いてるところだって、この目でしっかり見たんですから!」

「!」

「だから、先生のことは諦めなきゃいけないって、これ以上会ったらダメだって……公園に行くのをやめたんです!二人の姿を見たくなくて、病院のそばを通るのもやめて……忘れようって!お願いですから、私のこともコタのことも放っておいてもらえませんか!?コタに会いたくてそんなことを言ってるのかもしれないけど……嫌なんです……っ、冗談でもそんな言葉……!苦しい思いするのは嫌だから、こんな気持ち忘れたいって……、っ!?」