「何で公園に来ないんだよ?」
「……」
「なぁ」
「……別にいいでしょう?私がどうしようと、先生には関係ないんですから」
「はぁ?関係あるし」
「!ないでしょう!?」
「ある!」
「あるわけありません!それにっ、……私はもう虎谷先生とは会わないって決めたんですから!もう会いたくないんです!」
怒ったような低い声で何度も問い掛けてくる虎谷先生から早く逃げたくて、私は思い切って決意を伝える。
そうしないと、私の気持ちが揺らいでしまいそうだったから。
「はぁ?会いたくないって……何でだよ」
「……っ、何ででも、です……っ」
低くなった声で問われて、私は身体をつい強張らせてしまう。
怒ったかもしれないと思ったけど、理由なんて言えるわけないんだ。
……先生のことが好きだから、だなんて。
彼女がいてその思いは絶対に叶わないとわかっているのに、そんな恥さらしなことできない。
私はただ首を横に振って、虎谷先生に見られないように顔を背ける。
気付けば私の目からは涙が出てきてしまっていた。
絶対に顔ぐちゃぐちゃだ。
こんな顔見せられない。
どうにかして早く逃げなきゃ。

