キミとネコとひなたぼっこと。~クールな彼の猫可愛がり方法~

 

後ろからたたたと足音が聞こえてきて気になってしまって振り向くと、それはもう、一度も見たことのないような怒った表情をして、私の後を追ってくる虎谷先生の姿があった。

その表情と勢いがすごく怖くて、絶対に追いつかれたくない!と思うけど、もともと運動が苦手な私は男の人の走りに勝てるほど速く走れるはずもなく……あっという間に虎谷先生に追いつかれてしまった。

細い路地に入ったところで腕をつかまれる。


「坂本さん!」

「っ!」

「なぁ、何で逃げるんだよ!?」

「おっ、追いかけてくるからでしょう……っ!?離してくださいっ」

「追われて逃げるって、ネコかよ!?ていうか、暴れるなって!まだ逃げる気かよっ?」


私が身体を捻って先生の手から逃れようとしていると、私を逃がさないようにしているのか、掴む力が次第に強くなっていく。

でも力が強くなっていくほど、私は早くその手から逃れたいとむきになってしまう。

その拍子に手に持っていたバッグがぱたっと道路に落ちた。


「~~っ!離してください!」

「離さねぇし!ずっと坂本さんに会える時がくるのを待ってたんだ。さすがに家に無理矢理押しかけるのはマズイし、公園で待つのならいいだろうって」

「っ!」

「2ヶ月……やっと、捕まえた」


安心したかのように先生がはぁと先生が息をついて、私はびくっと身体を震わせてしまった。

何でそんなことを言うの?

そんな風に言う資格なんてないでしょう?

たとえ、コタロウに会いたいからって、こんな風に接されるのは困るのに……!