誠が転校してきて1週間がたった


誠の噂は学校中に広まり今やみんなのアイドル的存在


「神山くーん! これ作ったの食べて!」


「私のほうが美味しいよ!」


また来たよ…


休み時間は常に女子たちがこの教室に来る


目的はもちろん誠


誠と隣の私は大迷惑だ


「あー、うるせーな!」


私は今にも女子たちを殴りそうな勢いだった


「我慢しなって」


葵が私の怒りをおさめてくれる


葵がいなかったら完全にぶちギレてるわ


チャイムが鳴り女子たちは渋々帰って行った


「なんかいつもごめんなうるさくて…」


誠は私のほうを向いた


「別に… 興味ない」


私はそう言うと窓の外を見た


興味ない…


確かにそうだ


誠がモテるとか私には関係ない


でも自分に嘘ついてるような気がして…