私の彼氏はおデブさん


「あ、あの、清武君……」




恐る恐る声を掛けると、にこりと笑顔が返される。





「ふふ、冗談冗談。じゃあね、またね橘さん」





(あれ……? いつもの清武君に戻ってる)



そう不思議に思うのと同時、いつの間にか校門の前まで来ている事にも気付くと、手を振る清武君に私は振りかえした。





「バイバイ……」





今度こそ、清武君の奥に見える夕陽が眩しくて目を細める。



何だか狐に化かされた気分だった……。