私の彼氏はおデブさん

(え……?許してくれるの?本当に?……良かった……)




……って、喜んでる場合じゃない。なんかこれ、キスされそうなんですけど……。





「うわわわわわ!!藤崎君、ちょっとストップ!!」


「………何?」





焦りながら咄嗟に顔を左に向けると、藤崎君は至近距離のところで顔を止める。




(何って……何でキスしようとしてくるんだろう。許してくれたんだから、仕返しはしなくて良い筈だよね?)





「あ、あの……何か顔が近いんですけど……!」


「橘からキスして良くて、俺からするのはダメなわけ?」


「そういう事じゃなくて……何でキスしようとするの?」






そっと顔を戻して藤崎君の顔を見ると、いつの間にか藤崎君の顔は毘沙門天の如く歪んでいた。



戦いを許された神、降臨。