私の彼氏はおデブさん

(酷い……見捨てられた!キスした方が良いって言ったのは二人なのに!)




涙を一雫零すと、上にある藤崎君の顔へ視線を戻す。



藤崎君は真剣な顔のまま、私から少しも視線をそらさない。





「橘、さっきのもう一回言って」


「え?さっきのって……?」


「何でキスした?」


「そ、それは……」






(もう一回告白するのって、恥ずかしい……。でも……)






「好き、だから……」


「じゃあ何で映画館で手繋がなかった?」


「それは手汗かいてたから……」


「玉川とは?付き合わないの?」






緊張し過ぎて冷や汗をかきつつ、藤崎君の質問にゆっくり頷いた。





と思ったら……顔の横に置いていた両手を握られ、






「許す。全部。だから、俺の事ずっと好きでいて……」






藤崎君の顔がだんだんと近づいてくると、瞬きするのも忘れ見入った。