私の彼氏はおデブさん

私と藤崎君のヨリを戻そうとしてくれてるみたいだけど……そんな事したら藤崎君から嫌われるどころじゃなく、白い目で見られて変人扱いされちゃうよ……!







「橘さん、洸太の事好きなんでしょ?見ててバレバレだよ。……しなかったら、俺が洸太に橘さんがヨリ戻したがってるって言っちゃうから」


「き、清武君!!」






また耳元で囁かれると、私は顔を青ざめる。




(清武君も、まさか裏ではブラック……?ほのぼのしてるのに……怖い……)






そのまま逃げようかとも思ったけど、清武君から肩を掴まれているせいで半ば強引にシアターへと入る。




後ろでは、何も知らない藤崎君が相沢さんと並んで歩いてきていた。