私の彼氏はおデブさん

「いっぱい買ったね。俺が奢るからみんなで食べながら観よう」


「マコちゃん、良いの?ありがとぉ〜!藤崎、早く!!男のくせになよなよすんなや!!」






清武君に微笑むような態度とは全然違う相沢さんに、藤崎君は何で俺が……といった感じで真っ白く燃え尽きている。




そしてそのまま私達の前に立つと、私と清武君を見ながら何かに気づいたように、何故か眉間にシワを寄せた。






「マコ……手……」






そういえば、いつの間にか清武君の腕が私の肩に回っているような……。






「顔も近いんじゃないのか?それは……」


「じゃあ、そろそろ中入ろうか!行こう!橘さん」






藤崎君がまた何か言った後、清武君が私の肩を掴んだまま私を立たせると、そのままシアタールームに向かって歩き出す。