肩を落として目を潤ませる。






「玉川君、酷いよ……!」


「前からじゃん。第一、さっき藤崎と一緒に帰ってた深瀬って、どう見たって藤崎の事好きでしょ。可愛いし、藤崎も嫌がってなかったし。あの二人が付き合うのも時間の問題だな」


「玉川君って、意地悪……」







(やっぱりどう考えたって藤崎君と深瀬さん、付き合いそうだよね……こうなったら私も……)







「告白しようかな……勇気出して」


「それはダメ」







ため息を吐いて言うと、何故か玉川君からきっぱりとした口調で反対される。







「え、何で?」


「だって藤崎も橘の事……いや、何でもない。でもダメ。橘から告白するのは絶対ダメ!」







不思議がる私にごにょごにょと何か言うと、また玉川君はきっぱりと断言した。





真剣な目でじっと見てきて、何かそう言われたらやめといた方が良いのかなって思ってしまう。