私の彼氏はおデブさん

大人しいからって、絶対私の事なめてるでしょ……。



はじめから、私を浮気相手って言った時からバカにしてるんだ、きっと……。






いや、それよりも前。


教室で、みんなの前で私に怒鳴りつけたあの時から。


運命の歯車がズレてしまった。








「橘、なんか一皮剥けたね……」


「お黙り!!」







素早く右手で玉川君の両頬を掴んで、握り潰そうと目一杯力を込める。


プルプル震える私の右手と、顔に冷や汗をかく玉川君。


やっと逆襲する機会を、神様から与えて貰えた。







「絶対、私はあんたの彼女にはならない。分かった?」



「ふぁい……」



「相沢さんと藤崎君の誤解解いて。写メも消して」


「ふぁい……」


「それから……二度と私を玉川君の恋愛に巻き込まないで」






そう言って手を放すと、教室に向かって歩き出す。