気づいた時には遅かった。




目の前の視界から洸太君が消えたかと思ったら、私の体を片腕で抱きしめていた玉川君の体が後方へ飛んだ。




ビックリして振り向くと、玉川君が廊下に倒れていて、そんな玉川君に洸太君が殴ろうと掴みかかっていた。




……何で?また私を守ろうとして?




いや、そんなわけはない。


だって、私の事嫌いな筈。





その後すぐに騒ぎを聞きつけて他の教室から教師が出てくると、私達は生徒指導行き。



他の生徒達にも、多分この事は知れ渡った。




相沢さんにも……。