それから、何事もなく今日から無事に進級することができたのですが…。

嬉しいことに、咲希とはクラスが離れなかった。

でも、離れなかったのは咲希だけじゃない。

康汰もまた、同じクラスだよ(笑)

もうさ、ここまできたら神様も笑うしかないでしょ(笑)

多分ね、来年も一緒だよさ。

まあ、嫌いなわけでもないからいいんだけどさ。

今年は、修学旅行もあるし楽しい思い出ができるはずだから、目一杯楽しむぞ!!

今日は進級祝いにばぁちゃん家に行くことになってるから、そのままばぁちゃん家に直行。


「ばぁちゃーん?帰ったよ~」

あたしが、そう話しかけると出てきたのはお母さんだった。

「あら、お帰り。明日香、来てもらってすぐすぐ申し訳ないんだけど、お弁当買ってきてるかしら?」

「あー、いいよ。」

と言いながら手を差し出してみせると、お母さんは、仕方ない子ねとお弁当代を渡してくれた。

やった!

浮いた浮いた(*≧∀≦*)

ルンルンで近くのお弁当屋さんに入ると、そこには康汰がいた。

…なんで、こんなとこで会うねん(笑)

うわぁぁ…。

あたし、お母さんに無理矢理渡された日傘とか差しちゃってるんですけど!

恥ずかしいわぁ~(笑)

康汰も、あたしのこと見てちょっと笑いやがって…。

だから、日傘なんかいいって言ったのに!

あたしは、さっさと頼んでお弁当屋さんを出た。

最近、康汰だけじゃなくてもよく会うわ。

まぁ、そりゃそうだよね。

この周辺に住んでんだもんね。


次の日。

康汰が休み時間にあたしを見るなり、あっ、って言ったと思えば。

「昨日さー、弁当買いに行ったらさ、小林っていう奴がさ日傘さして来たんだよね(笑)」

とか、言い出した。

てか、なんであたしに言うのよ。

誰も聞いてないし(笑)

「もう!そんなこと言わなくていいでしょ」

「ははは」

てかさ、今あたしのこと苗字で呼んだよね?

初めて苗字で呼ばれた。

……そうゆうお年頃?

やっぱり、そうなのかな。

いくら幼馴染みとは言え、男子で名前で呼んでくれるのは康汰ぐらいだから、少し嬉しかったりしてたんだけど…。