「あすかちゃん」


「なぁに?こうたくん」


「大きくなったら、結婚しようね?」


「うん!あすか、こうたくんのお嫁さんになる!」


「あすかちゃん大好き!」



そう言って、ほっぺたにちゅうしてくれたよね。

子どもじみた、しかもたかが幼稚園児のこんな小さな約束を。

交わしたこと、覚えてる?


幼馴染み。


たったそれだけで、あたしとあなたとの間にその分の壁ができてしまう。

けれど、それがなかったら今よりもっと、遠い存在だったのかもしれない。




もう一度、君の隣に立てる日が来るまで。



一番に君が好きだよ。