あの日。


拳銃を自分のこめかみに付きつけ、本当に引くつもりだった。


そこに、迷いなんてなかった。


銀司に止められても、あたしの気持ちは変わらなかった。


だけど、、、


『心羽』


真っ直ぐにあたしのことを見て、この人は本当のあたしの名を呼んだ。


何年も、自分の名を呼ばれたことなんてなかった。


そして、きっと、、、


この人でなければ、あたしは聞く耳にさえ持たなかっただろう。


銀司だろうが、千尋だろうが、、、


あたしは、迷うことなく引き金を引いていただろう。


だけど、、、


『お前の命は、もうお前だけのもんじゃねぇ。言ったよな?いらねぇなら、俺にくれって』


そう、柊は言った。