、、、美香子。


そう、あたしのことを呼ぶのは限られた人間。


そして、この声。


浮んできた男は、1人。


でも、どうして千尋と一緒に居るのかわからない。


「千尋は」

『ここに居るぜ?真実知って2、3日前から、抜け殻状態って感じだけどな』


何が楽しいのか、男はゲラゲラと笑い出す。


あたしは、男に強い怒りを覚えた。


「真実って、話したの、、、千尋に」

『俺は感謝されても良いくらいだぜ、美香子。親切に、教えてやったんだから』


何が感謝よ、、、


千尋に、真実なんて必要ない。


あたしは爪が手のひらに食い込んでいるのにも関わらず、さらに拳を握り締める。