「じゃあ、季蛍のとこ行ってくる」 「はい。」 白衣を羽織って俺の診察室へ向かう。 ガラガラッ 「……季蛍。ただいま」 「……蒼、お帰りなさい」 「……待たせてごめん。」 「……ほんとだよ」 季蛍の座る向かいに座る。 「……。」 「……蒼、私ね──── 「うん。」