「蒼先生~、心配したじゃないですか!!」
「ごめん。渋滞で」
「良かったです…」
「ハハ、なんで高島が心配すんだよ。俺のこと」
「心配でしたよ。1時間も連絡とれないから。……季蛍が、蒼先生の診察室にいますよ」
「俺んとこにいるんだ。高島じゃなくて」
「……俺は季蛍から何も聞いてませんよ。季蛍のこと、一番最初に知りたいのは、蒼先生でしょう?」
「……よくわかってんな。さすが主治医」
「わかります。蒼先生と何年いると思ってるんですか」
「……高島がいて良かったよ。」
「…僕も、蒼先生がいて良かったです。
…それと、季蛍の旦那さんが蒼先生だったことも。
僕じゃ、季蛍をあそこまで愛せないから」
「…高島」
「……季蛍は蒼先生じゃないとダメです。絶対」