「港……やだ」





か細い声で言われると、服を捲った手も、止まってしまう。






「………そんなに嫌?」







「……」








「……陽、痛がってたから。心配なんだけど」









「……………」









「………痛くない…ならいいんだけどさ?
でも、一回見せてくんない?」










「………………………わかった」









止まっていた手を動かして、服を胸下ぐらいまで上げた。









そこまで目立った感じじゃなさそう。









「………うーん。大丈夫か。」










「ほら言ったじゃん」









「心配だったの」