「陽、発作でたんじゃないの?」 薬吸って、と薬を渡せば、 「うん」 と薬を吸った。 薬を吸った陽の呼吸も、段々と正しくなってきた。 「そのまま死んじゃうかと思った…。苦しかった…………」 と、涙ながらに話す陽。 なのに、 「ご飯作れなくてごめんね…………」 と、俺をみつめて言う。 「……そんなこと…思ってない。 辛かったら電話して良いから。 我慢しなくていいよ、陽」 「……港ッ」