「……だって何。」
「怠いんだもん」
「はぁー、意味が分かんないけど…。じゃあおいで」
ヌクッと立ち上がって、膝上に座る季蛍。
「どこがどう怠いわけ?」
「どこかがなんとなく怠いわけ。」
「……それ答えになってないんだけど。どこが、どう、怠いのかって」
「……全身が、なんとなく、怠いんだっ。」
「……意味わかんない、それじゃあ。
痛いの?どっか」
なんて言いながらもう一度額に触れ、次に首もとに触れ。
「……なんとなく怠いの?貧血?」
脈を測りながら瞼を下げても別に貧血でもないし。
「……高島に診てもらう?明日」
「えっ。いい!」