「痛い?凜」
「……大丈夫」
真剣な眼差しの港。
ほんと、外科医って感じ、って思う。
「……」
ものすごく真剣………。
「キレイに…縫うから………」
ポツリと言う港。
「よーし、あと少し」
「……んッ」
と、凜の体がうねる。
「おおー、びっくりした……
痛い?」
頷く凜……
「じゃあ麻酔、もう一回入れるね」
「…よし、終わった」
「ありがとう。助かったよー。」
「いーや。」
「凜、良かったね」
「……ありがとうございます」
「ううん、大丈夫だよ。
ガーゼ貼っとくけど、一週間…くらいしたらまた病院に来て。抜糸するから……。」
あぁ、この一週間が長く感じそう。
毎日の消毒…
快く受けてくれる感じがしない…
でも、とりあえず無事で良かった。