────────22:30 家 カチャ 「…あ。起きた」 「……運んでくれた?」 「うん、ぐっすりだったからね」 「…ありがとう」 「どう?気分」 「………大丈夫。」 「良かったな。ちょっと風邪引いてるんじゃない?季蛍」 「……そうかも」 「……おいで」 季蛍を腕に抱き、頭を撫でる。 「……心配かけて…ごめんね」 「そんなこと思ってないよ。」 ずっと、腕に抱いていられそう… なんて、贅沢かな?