目をうっすら開けると、ぼんやりといつもと違う天井が目にはいる。
そういえば、昨日の記憶がない。
ここはどこだろう。
何故ここにいるんだろう…
辺りを見渡すと点滴のようなものが。
「………病院」
「あ、起きた」
「………………ママ」
「どう?体調」
「………まあまあ」
「そっか。昨日大変だったよ?救急車で運んだんだから」
「私?」
「うん。夏休み中だから良かったね。ゆっくり休める。
部活、今日はないでしょ?」
「……あっ」
「………あった?」
「……………今日練習試合」
時計は午前10時を指している。
「……………待ってて。蒼呼んでくるね」