─────病院にて



もちろん熱は下がってないし、体調もよくなってない。





それでも仕事をそんなに休むことはできなかった。








「おはようございます~」







化粧でなんとか隠した顔色も、いつもよりかなり真っ青で不自然…。








「季、季蛍!?」








高島先生の悲鳴のような声。







「な、なんで来た?」








「…………そんなに休んでられなじゃないですか」









「蒼先生に言う覚悟で?」









「…バレないように頑張ります」









「……でもやっぱり季蛍さ、」








「いいです…大丈夫です」










「でも、蒼先生に伝えた方が…」











「…本当に無理になったら、言いますから。大丈夫です」








微笑んで仕事しに向かった。







高島先生は納得していなさそうだったけど。