午前中の外来を終えて、怠い体でのそのそ医局へ。
看護士から渡されたカルテをひたすら読み続ける。
食欲がなくて、昼ご飯食べる気がしない。
薬もあとで…
とか思っていたら、
「不調じゃん。なんで黙ってんの」
「あ゙っ、蒼先生…」
「喉も痛いし熱もあるかも、頭も痛い。そんなんで外来やって。
……黙ってるなんてねー」
「な、なんで知ってる……んですか?」
「看護士情報~」
と、椅子に座って言う先生。
「……し、島内さん」
「俺が聞いといてって頼んだ。」
「蒼先生ーッ……」
「だって高島言わないし。」
「………季蛍の風邪もらったんですよー。多分」
「季蛍のせいにすんなー。とにかく、これ」
体温計を渡す蒼先生。
「計って」
「…………えっ」