───「じゃあお大事に」
最後の外来患者が帰った後、フーと息を吐く。
「高島先生………大丈夫です?」
不思議そうに顔を覗く島内さん
「……うん、大丈夫。」
「……熱、あるんですか?」
「多分…。でもそんな高くないしね」
「……喉、痛いんですか?」
「………うん。喋るの辛いよね。外来だとさ」
「………頭痛いんですか?なんだかずっとこめかみを押さえているというか」
「……島内さん、鋭いね。頭痛い。
でもね、平気。昼に薬飲むから、そしたら午後は楽だと思うし」
「…無理しないで下さいね?」
「ありがとね」