あれから30分してご飯がもう少しで出来上がるみたいだ。
季蛍はお味噌汁を混ぜている。
「蒼ーッ。ご飯できるよー。」
「はいよー」
「………愛優、まだ帰ってこないの?」
「…遅いよなぁ。」
「……うん」
季蛍は何を思ったか愛優の部屋の方に向かっていく。
俺はパソコンを片づけて、リビングのテーブルを布巾で拭いた。
「あッ、あ、蒼!」
叫ぶ季蛍。
何事かと愛優の部屋へ行く。
「蒼、愛優いる」
そこにはベッドでぐったりする愛優がいた。
制服で、ベッドに横たわっている。
ベッドは汗でびっしょりなのに、愛優自体は汗をかいていない。たぶん、意識がない。
部屋は窓も開いておらず、確かに息苦しかった。
そんなことを思ってる時、リビングから異常な音。
「…季、季蛍!味噌汁の鍋」
「あ、そうだ!」
季蛍は慌てて部屋を出て行く。
「愛優、あーやさ!」
愛優の肩を揺すぶる。
「…………ん」
「愛優、大丈夫?」
「……」
「俺、分かる?」
「んぁ………………」
「愛優、痛いとこある?」
「……………………」
……………だめか。
鍋の火を消した季蛍が部屋に来る。


