「んー。なんかいいねー。」
「このドア、なんか、風情があるね」
「……………風情って言葉使いたかっただけでしょ」
「……ばれた?」
「荷物下ろしてちょっと休憩」
「蒼温泉いつ入るの?」
「んー。……夕方とか」
「私もう入ろうかな」
「えっ、早くない?」
「せっかく温泉きたからー。」
「まぁいいんだけど」
「陽さん誘ってこようかなぁ」
なんて言ってた時、隣の部屋から
「ぎゃ、ああああああああああ!!血、血がとまんない」
「落ち着けってば、」
「ひぃやああああああ!!やだやだ、やだぁ」
「陽!!ストップ!!動かないで」
「止まんないぃぃぃ」
……………。
「…壁、薄いのかな?」
と季蛍が微笑む。
「…いや、声がデカいだけじゃん?」
「「……………」」
「「だね」」


