俺の隣でチビチビおにぎりを食べる季蛍…。
あと20分ほど走ればつくだろう。
「蒼?」
「ん?何?」
「………季蛍って呼んで」
「…?
…季蛍」
「じゃあ、和奏って言って」
「和奏」
「じゃあ、りーんって言って」
「…………りーん。」
「この中で誰が好き?」
「きーほ」
「んふふ…」
1人でニコニコして、頭ブンブンして、窓に頭を激突している季蛍。
「……ったぁ」
なにしてんだ…?
「……いだい、蒼」
「何してんの」
フフって笑えば、
「だって蒼の『好き』って久しぶりに聞いた。全然言ってくんないんだもん」
と、頬をプーっと膨らませる…。
「……好き」
「え?」
「大好きだよ?季蛍のこと」
「………」
顔真っ赤だし。
「好き、好き好き好き。好きだよ」
「蒼ーっ」
ごっつ…
「……痛い」
……何してんの


