『陰性』 それを見た港は、深く溜め息をはいた。 「……マジで慌てた。……びっくりさせんなよ……………」 「…ごめんね」 「…………だって覚えないのに急に妊娠って。ないよ、それは」 「……だって」 「ただ不順になってるだけだよ。心配だったら明日病院おいで。俺もついていくから」 「………良か……った」 その日は港に、ずっと抱きしめてもらっていた。 不安が軽くなった分。