季蛍ちゃんと、蒼くんに聞いてもらえば、かなりすっきりした。
だから、
決心した。
病院へ行く前に、言おうと。
────「で?言いたいことね。」
港が紅茶をいれてくれて、向かいに座る。
「……絶対、……絶対怒らないで聞いてくれる?」
「うん、怒らない」
「……私のこと、捨てないでね?」
「………うん。捨てない」
「……私、妊娠…してるかも」
「……………。
……
……は?」
「…妊娠」
「……俺と?」
「………」
「わかんない……の?」
泣きそうになりながらも頷くと、
「……そう。」
冷たい空気の中で飲む紅茶は、全くおいしくなくて。