「……言ってくれなきゃわかんない。口がないわけじゃないんだから」 「………」 「言わなくていいよで済まないからな。陽が言うまで待つから」 「…………」 「…」 ハァーと、俺の溜め息と、紅茶をすする音と、ティーカップを置く音だけが響いたリビング。