「陽?」 ………。 「陽。」 リビングに、陽が紅茶をすする音だけが響く。 「……何か俺に隠したいことでもあったわけ?」 「……そんなことない」 「…明日、検診の時に山瀬にも伝えとくから。一昨日から体調が悪いって。 診てもらえばわかること。後でバレて怒られるよりましだろ?」 「…………」 「陽?」 また、紅茶をすする音だけが響いて…