────────陽が眠って一時間。 目を覚ました。 「……陽、気分は?」 「…大丈夫」 「そう、こっちおいで」 寝室から陽を呼んで、リビングの椅子に座らせる。 ティーカップに紅茶を注いで、陽の向かいに腰掛けた。 「………で?どうした」 「……。」 「なんで昨日、蒼んちに行った?俺が帰るまで待ってれば良かっただろ?」 「……………」 「車から運んだとき、すごく怠そうに見えたんだけど」 「………」