それから一時間しても、開く気配のない玄関。 「……蒼」 どんなに呼んでも帰ってこない蒼。 机の上に置かれていたお粥は、湯気もたてずに冷え切った様子で置いてあった。 せっかく作ってくれたお粥さえも食べれなかった。 薬も飲めなかったし……。 どうしよう。