リビングの椅子に腰掛けた俺から、後ずさりして離れていく季蛍。 「…………。顔色、悪いね?」 「え、えっそんなことないんじゃない?」 「なんかー…熱ごありますって顔に書いてあるよ」 「かっ、書いてないよ」 「もしかしてー…体調悪かったりして…?」 ……そんなこと思ってないけど。 季蛍の様子からして、何かを隠しているのは…確かだし。 「じゃあちょっと来て。首、触らして」 「や、やだ」 「ほら。大丈夫なら触ってもいいでしょ?」 「大丈夫だけど、触らなくていい」